11月の読書その2

前回の続きでーす。


今回は『東京奇譚集』と
『虫食む人々の暮らし』!

いくぜ! ドン!

村上春樹『東京奇譚集』


今月から発足した読書会
penguin book club (ツイッター)
の課題図書でした。


村上春樹氏の著作を
通して読めたのは初めてかな。

ツイッターで文体をいじられてる(?)ことから
わりと癖の強いイメージがあったんですが、
この短編集はそんなこともなかったですね。


なんだろう、ドラマチックな展開を求める人には
少々物足りないかなという感じですが、
私はこの感じがすごく好きでした。


説明されすぎず、
分からないことは分からないまま、
でも確かな変化があって、
今日も生きてる……みたいな……。

優しい雰囲気でしたし、
何より文章が読みやすかったです。

村上春樹氏というだけで
何かとっつきにくいようなイメージを
持ってしまっていたので、

今回の選定をきっかけに
触れることができてよかったです。



ちなみにこの短編集の中で
私が好きだったのは

「偶然の旅人」と
「どこであれそれが見つかりそうな場所で」です。

素敵でした。





野中健一『虫食む人々のくらし』

これは『蝶の森』のあとに
書こうと思っている作品のための
資料として手をつけました。

やー、良著でしたね。

各章でイモムシ(総称)、カメムシ、ハチについて
世界各国の昆虫食文化を紹介しています。

捕獲から調理、環境との関係、
採る人、売る人、買う人……。

「昆虫食」がどのように人々の生活に根ざし、
多様に展開されているのかがよく分かりました。

意外だったのは
昆虫が肉より高価になることもある
という点ですね。

でも、この本の中で
食用昆虫の処理の仕方を学んで
「こんなに手がかかるんだぁ」と
分かってからは、それにも納得でした。


著者の野中先生もおっしゃってますが、
昆虫食文化圏の人々は

「食文化に乏しい、あるいは貧しいから
虫を食べる」のではなく、

むしろ
「さまざまに調理法を研究しながら
おいしさという体験のために
昆虫を食べている」。

同じ虫を食べるんでも、
虫の大きさや種類によって、
場所によって、食べる人によっても、
さまざまな工夫がなされている。

それこそまさに
豊かな食文化なんです。

この本を読んで、
私は今まで知らず知らずのうちに、
肉、魚 > 昆虫 というふうに
他の地域の食文化を下げて見ていたんだ
と気づきました。


「昆虫?! ウエーッ」
「そんなもの食べるのはおかしいよ!」

と、なってしまいがちですし、
私もいざ目の前に出されたら、
食べるのにはチョー勇気が要るなあと思います。

でもでも、自分たちが食べないからって
別におかしいわけじゃないんですよね。


この本は、
世界各国の昆虫食文化を紹介するにとどまらず、

食文化、ひいてはあらゆる文化の多様性を
考える上で重要な視点を提供しています。

虫の写真がニガテ!ってわけじゃなければ
ぜひ一度読んでみてください!


この本を手にとったのは
資料として、という話をしましたが、

こうやって
知らない世界を知るきっかけを得ると
創作やっててよかったなー!と思います!